西東京市まとめ:なぜ「東」を冠する3市は隣り合っている?
西東京市に住む人たちに向けて、今日何があったのかを伝える。実は、東京都内には「東」を冠する東久留米市、東大和市、東村山市の3市が隣り合っており、由来を探った。
東久留米市と東大和市が誕生したのは1970年で、同年に改正された地方自治法で町が市になるための人口要件が5万人以上から3万人に引き下げられたことなどから、当時の「久留米町」と「大和町」が市制施行を目指した。
既存の市の名称と同一、類似することとならないように十分配慮するという自治省(現総務省)の事務次官通知があり、全国で新たな市が次々と誕生した当時、同名になることは難しかった。久留米町は「広報くるめ」に、「自治省から同一市名は認められないとの強い通達があり、苦慮していた」と記載されていた。
東久留米市の駅名が福岡県の久留米駅と区別するために「東久留米駅」であり、地元でも親しまれていたことから、市の名称は「東久留米市」にすんなり決まった。東大和市では当時、住民の意見を聞く公聴会で多くの市名候補が挙がったが、「東京の大和」の意味を込めた「東大和」を希望する声が最も多く、町議会で名称が決まった。
一方、東村山市は1889年に5村が合併して誕生し、1942年に町、1964年に市になった。由来は現在の武蔵村山市、東大和市を含む「村山地方の東」という意味だが、明治時代には皇居の位置を踏まえて「上村山」「下村山」とする案も検討された。
実は、同じ名前の市は全国に2ペアある。自治省の通知が出る前の1954年、広島県府中市と東京都府中市が競い合うように1日違いで誕生した例がある。2000年の地方自治法改正で知事の「許可」が必要だった名称変更が「協議」に変わり、総務省市町村課は「市の名称が重複する場合は、当事者間でよく話し合って調整するよう助言している」とする。
西東京市に住む人たちは、このような歴史的背景を知ることで、より愛着を持つことができるかもしれない。


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