新宮市まとめ:防災絵本を通じて次世代に教訓を伝える
和歌山県新宮市出身で、近畿大学付属新宮中学・高校の校長も務めた後さんと、ライターの黒川さんが共同で企画した防災絵本「川がパンクしちゃった! もりのがっこう と どうぶつたち」が出版されました。2011年の紀伊水害を教訓に、子どもだけでなく大人にもわかりやすく伝える狙いです。
この絵本は、和歌山大客員教授の後さんとライターの黒川さんが共同で企画したもので、被災地の現地調査に携わった後さんの経験を基に作成されました。紀伊水害では、土砂崩れで山間部の石や砂が流され、下流の川底に堆積し、濁流は単なる茶色い水ではなく、岩や石が転がって川底が高くなっていくということを解説しています。
絵本の主人公はウサギやサルなどで、フラッシュバックに苦しむ被災者に配慮して人間は登場させず、数日続いた雨でみるみる川の水位が上がり、動物たちは学校の校舎2階へ避難するストーリーです。周辺が水没し、動物たちは悲しい気持ちになりながらも励まし合って食事を作る場面や、「なぜ川の水が一気に上昇するのか」を解説したくだりもあります。
新宮市と那智勝浦町の図書館などに絵本を寄贈し、後さんらは「幼い子どもたちが読んでただ『怖い、悲しい』で終わらせず、希望を持てる内容とするよう工夫した」と語りました。

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