球磨郡相良村まとめ:湿地再生プロジェクトでかつての自然豊かな姿に少しずつ戻りつつある球磨郡相良村。2020年の7月豪雨をきっかけに、熊本県立大学を中心とした産学官のグループが〈生物多様性の保全〉と〈洪水被害の軽減〉を目的に湿地再生に着手した。
先日、復元させた水田で田植えが行われ、約40人が参加。参加者は胴長を着て、黒米や赤米の苗を手作業で植えた。3年前に始まった〈湿地再生のプロジェクト〉では、徐々に水場も増え、かつての姿を取り戻しつつある。
球磨郡相良村役場近くにある瀬戸堤自然生態園は、かつて深水湿原と呼ばれていたが、30年ほど前に耕作放棄地となり、湿原にはヨシなど背の高い植物が生い茂り、陸化が進行。そこに生息していたハッチョウトンボなど希少な生き物は徐々に姿を消していった。
現在、損害保険大手の『MS&ADホールディングス』のサポートを受け、ヨシなどを取り除いたり、湿地を耕したりする作業を定期的に行っている。6月14日には復元させた湿田で田植えが行われ、大学の研究者や地元住民のほか、関東や関西から駆けつけた『MS&AD』のグループ社員など約40人が参加した。
また、この日は水場にどんな生き物が生息しているのか、観察会も行われ、子供たちがすくった網の中からはフナやドジョウが出てきた一方で、特定外来生物の〈アメリカザリガニ〉も大量に確認された。
球磨郡相良村は、かつての自然豊かな湿地を取り戻そうと産学官と地元住民が連携し、課題を一つ一つ解決しながら前に進んでいる。


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