碧南市の歴史的建造物に新たな発見!

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碧南市まとめ:謎の門扉の真相を追う

碧南市春日町の棚尾小学校には、英国バッキンガム宮殿の門を模したとされる門扉が存在します。旧棚尾町(現棚尾地区)の鍛冶屋、平岩種治郎が1924年に寄贈したもので、高さ4.2メートル、3.6メートルの石柱に鉄製門扉4面を取り付けた立派な門です。

しかし、この門扉は一時期撤去されていました。2002年には復元されたと伝わっていますが、地元では「戦後に造られた2代目」との情報もあります。謎の入れ替わりには太平洋戦争の影が透けて見えます。

実際に、棚尾まちおこしの会で歴史関係の部会長を務める磯貝国雄さんは、「太平洋戦争を機に門扉がなくなり、『地元の厄年のグループが1963年に資金を持ち寄って新たに門扉を製作し寄贈した』」と説明します。棚尾商店街振興会長の永井治一郎さんも「その代には父がおり、間違いない」と証言しています。

平岩鉄工所に問い合わせると、昭和の事情は知らず、2002年1月に門扉の金具類を発注した記録の存在を教えてくれましたが、門扉が2代目と当時知っていたかどうかも「分からない」という曖昧な回答でした。

初代の門扉はどうなったのか。棚尾の戦時中の会議録には同小の「内扉」を供出したと残るが、この門扉かどうかは不明です。郷土史に詳しい地元の長田豊治さんは「記録は残っていないが、戦時中に門扉がなくなったのは事実で、鉄製品として供出されたとみるのが妥当」と話します。

碧南市の住民の皆さんも、この謎の門扉に興味を抱くことでしょう。戦争の語り部減少が危ぐされる中、戦後の記憶もまた時間にゆっくり溶けていることを感じることができます。

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