島田市博物館で開催された企画展「戦争を忘れない」は、特攻隊の訓練が行われた大井海軍航空隊の基地があった牧之原コミュニティセンター周辺に焦点を当てた展示だった。寄せ書きには、若者達の強い決意や誓いと感じられるものから、帰ることができないことを自分に納得させようとしているようなものまであり、どんな思いで訓練をし、どんな思いでこの地を去って行ったのかがわかる。
展示品には、特攻隊の訓練生が飛び立つ前に遺した寄せ書きや教官を務めた小松重明さんの遺品も含まれていた。小松さんは生前、「教え子たちには、死ぬための訓練をしている」と言っていたそうで、戦争の話はしたくないと言って細かい情報は分からないが、写真や新聞、遺品で戦後の様子をうかがえる。
企画展名「戦争を忘れない」からは、戦争を忘れないことはもちろん、戦時中を生きた人々が戦下の中で何を願ったのか、その願いを展示品を通して忘れないという決意も感じられた。


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