名古屋市熱田区まとめ:名古屋の歴史と文化を体感する「宮の渡し公園」
名古屋市熱田区には、江戸時代に東海道五十三次の宿場町として栄えた「宮宿」があります。現在は「宮の渡し公園」として整備され、往時の面影が残されています。
同公園は、陸路ではなく海路を行く唯一の区間である「七里の渡し」の船着き場跡にあります。約27.5kmを船で渡るため、多くの人々がこの港から舟に乗り込んだと言われています。現在も石碑や常夜灯など往時の面影が残されており、訪れる人に静かな感動を与えてくれます。
公園のすぐそばには木陰のベンチや遊歩道が整備され、地元の人の散歩コースとして親しまれています。実は当時、宮宿は約250軒もの旅籠(宿)が軒を連ね、東海道最大規模の宿場町として賑わっていました。
また、同公園には「東浜御殿」という壮麗な御殿が築かれていたことも伝わっています。人工島に建てられた御殿は長崎の出島と比較しても遜色ない規模で、名古屋城本丸御殿に匹敵するほど豪華な造りだったと言われています。
最近では、崇覚寺が所蔵する掛け軸に東浜御殿の一部が描かれていたことが明らかになり、研究者や地元の歴史愛好家の間で再び注目が集まっています。発掘調査や文献研究も進められており、今後さらなる新発見が期待されています。
名古屋市熱田区は、空襲や都市開発で多くの史跡が失われた中で、名古屋の隠れた歴史を今に伝える貴重な場所です。地域活性化の取り組みも盛んで、「あつた宮宿会」や「あつた観光まちづくり連盟」が活動しています。
名古屋にお越しの際は、熱田神宮の参拝だけでなく、少し足を延ばして「宮の渡し公園」を散策してみてはいかがでしょうか。


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