ストリップ劇場は、かつては多くの店舗があったが現在は約20軒にまで減少している。インターネット上には女性の裸があふれ、古典的なエロスの世界を取り巻く環境は厳しい。そんな中で踊り子として活躍する牧瀬茜さんは、自らの「性」と「生」の輝きを表現するストリップに誇りを持っており、「踊り子であることをネガティブに捉えたことはない」と言い切る。
牧瀬さんはストリップ以外にも芝居の公演や小説の執筆も行い、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対し、現地での抗議活動にも参加する。裸でいることは丸腰であり、武器をまとって戦うことの対極にあると考える。
舞台では化粧をした身体がきらびやかな照明を浴びる。踊りにはストーリー性を持たせ、観客を引き込む演出を施す。どれも素のままではないが、決して偽物の姿でもない。牧瀬さんは「私自身を肯定できる気持ちを、ストリップからもらった」と振り返る。
取材後記では、客席に女性の姿が多いことが指摘され、特定の踊り子のファンで贈り物の花束を手にし、祈るような表情でショーを見つめる人もいた。性に関する取材や執筆を手がけるライターで編集者の三浦ゆえさんは、ストリップを見始めて10年になるが、実際に舞台を見て号泣した。「体に対する世間のイメージにがんじがらめになっていたけれど、堂々と裸を見せる姿に、気持ちが楽になった」と語る。

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