西予の風を唄う、神戸からやってきたアーティスト

西予市

西予市まとめ:愛媛県西予市に移住し、音楽を通じて復興支援を続けるアーティスト杉田篤史さん

愛媛県西予市野村町は、2018年7月の西日本豪雨による肱川氾濫で5人が亡くなりました。被災地に寄り添うため、人気アカペラグループ「INSPi」のリーダー杉田篤史さん(46)が移住し、復興支援を続けています。

杉田さんは、高校1年だった1995年の阪神大震災で自宅が半壊し、極寒の避難所生活を経験したため、子どもたちの気持ちは痛いほど分かりました。子どもも大人もみんなで歌える「復興ソング」を作ろうと思い、「のむらのうた」を完成させました。

この曲は、地元の風景や食べ物、伝統行事などを歌詞で描きながら、「がんばってみるけん 応援してやなぁ」と方言で感謝を伝える内容です。2019年1月に西予市立野村小学校の合唱部員が初めて披露し、住民ら約300人が地域のシンボル・乙亥会館に駆けつけました。

杉田さんはその後も定期的に町を訪問し、コロナ禍でも復興に向けて頑張る人を励ます歌「のむらからの手紙」などを住民に贈りました。交流を続けるうちに、伝統を重んずる町の姿に魅せられ、22年8月に移住しました。

現在は、INSPiとして全国を回る傍ら、町の地域おこしを担う団体に所属し、住民とともに「先人から教わって大事にしていること」などを尋ねて冊子にまとめるなど、町の魅力を発掘・発信する活動に取り組んでいます。

野村町では、豪雨7年に合わせたイベントが5日に予定され、杉田さんは今年もステージに立つと話しています。「7年間、音楽家として、復興する町とともに成長できた。縁もゆかりもなかった自分を受け入れてくれた、大好きな野村に恩返ししたい」と語っています。

西予市は、自然災害の被害から立ち上がりつつありますが、杉田さんの活動は、住民とともに成長する復興の象徴です。

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