各務原市まとめ:岐阜県の地質と歴史を探る
岐阜県各務原市は、美濃帯という古生代から中生代にかけて形成された地質体で構成されています。美濃帯は海底にたまった微生物や砂などが膨大な時間をかけて石になった堆積岩でできており、約3億5千万年前〜2億9千万年前の石炭紀から中生代のジュラ紀ごろまでの時代に形成されたと考えられています。
この美濃帯は、海の底が移動してきた結果、現在の日本列島にあります。地球の地下深くで対流するマントルがベルトコンベヤーのように動き、その上に載った海の岩板が超スローな速さで動いているためです。海の岩板が陸の岩板と出合うと、陸の岩板より重い構造の海の岩板は深く潜り込んでいきます。
各務原市を含む岐阜県南部は美濃帯に属し、飛水峡や木曽川沿いの露頭などでこの地質体を観察することができます。小嶋智名誉教授が現地調査で発見した石は、三畳紀の赤色層状チャートと呼ばれる堆積岩で、ロシア・ハバロフスク郊外のアムール川や飛騨川、木曽川から約1400キロ離れた場所でも同様の特徴を持つ石が見つかっています。
このことから、岐阜県各務原市は大陸の縁にあり、海の底がこすり付けられて陸の一部に付け加わる「付加体」でできた地質体を有しています。美濃帯や付加体の岩石にはメランジェと呼ばれる構造を持つものも含まれており、キッチンで泡立て器でかき回して作る「メレンゲ」と同じ意味です。
各務原市に住む人たちは、この地質学的な特徴を理解することで、岐阜県の歴史や自然環境についてより深く知ることができます。

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