廿日市市防災対策:松山城土砂災害から1年、住民の声と教訓

廿日市市

宇都宮さんは、松山市に住む住民です。2023年8月、城山で土砂災害が発生し、隣の民家は跡形もなく押し流され、親子3人が命を落としました。宇都宮さんの自宅マンションは被害を受けなかったものの、自家用車は泥をかぶり、修理に半年かかりました。

松山市が設置した緊急車両用道路の荷重が原因で土砂災害が発生した可能性がありますが、市は「災害の予見は不可能で市に瑕疵(かし)はなかった」とし、賠償責任はないと説明しています。住民は何度も説明会の開催などを求めていますが、市は既に検証済みなので、説明会は開かないとの姿勢を崩していません。

さらに、宇都宮さんは今年4月、松山市から自宅の2025年度の固定資産税納税通知書が届きました。固定資産税評価額が前年度より22%も減額されていて、「土砂災害に遭われたので下がった」と説明されたと憤っています。

被災したマンションは、周辺の学生向け賃貸物件が多いエリアですが、入居希望者が少なく、借り手が苦戦しています。宇都宮さんは老後に介護施設などへ入所した後、長女にマンションを相続するつもりでいるが、「資産としての価値が下がるなら、かえって負担になるかもしれない」と肩を落とします。

宇都宮さんは松山市に対し、「3人の方々が犠牲になり、私たちも被害を被っている。周辺の住民がどんな思いでいるかを認識してもらい、被災者が納得できる説明をしてほしい」と訴えています。

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