苫小牧市の美術博物館で新年度から公開!400年以上前の津波痕跡を知る貴重な標本
北海道苫小牧市の美術博物館は、新年度に合わせて、東胆振地方で400年以上前に起きた津波の痕跡が残る地層の剥ぎ取り標本を公開する方針です。この標本は、北大大学院理学研究院の西村裕一准教授から昨年5月に寄贈されたもので、地域での津波の歴史を知る貴重な資料として常設展示エリアでの公開を検討しています。
この地層標本は、2023年11月に厚真町浜厚真で行われた地質調査の一環で作成されました。約4000年分の地層断面の一部を特殊な接着剤や布を使って固めた上で剥ぎ取り、板で補強した長さ140cm、幅40cmの標本です。
中には、946年の白頭山噴火と1663年の有珠山噴火の各火山灰の痕跡に加え、津波の堆積物とみられる厚い砂の層が確認されました。北海道を襲った津波の歴史を記す古文書を調べた結果、「1611年の三陸地震に伴う津波の痕跡」と推定されるということです。
苫小牧市やむかわ町汐見での地層調査でも、同様の時期の地層から津波の堆積物が見つかっています。美術博物館の江崎逸郎学芸員は、「今までなかった資料なので、津波の歴史を伝えるために有効活用したい」と感謝しています。
西村准教授は、「皆さんの足元に火山の噴火や津波の歴史が残っていることを知り、防災についても考えてもらえたら」と話しています。新年度から公開されるこの標本を通して、苫小牧市民の皆さんには、北海道の自然の脅威と共存する大切さを改めて感じてほしいと思います。
美術博物館に足を運んでみませんか?


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