神戸の歴史的遺産に新たな光:西灘駅近く、悲恋伝説の「西求女塚古墳」重要文化財指定

神戸市東灘区

神戸市東灘区まとめ:西求女塚古墳を探訪する

兵庫県神戸市東灘区には、悲恋伝説が語り継がれる3つの古墳があります。中でも今回は「西求女塚古墳」に焦点を当ててご紹介します。

西求女塚古墳は、阪神電車西灘駅から南東へ徒歩約7分の国道43号線近くに位置しています。周囲は木々が鬱蒼と茂り、緩い坂と少しこんもりとした地形が、古墳であることを感じさせてくれます。古墳の側面には葺石(ふきいし)があり、3つの古墳の中では最も古墳らしいです。

規模は全長98m、後方部長52m、前方部長46m、後方部幅50m、くびれ部幅25m、高さは最大9mで、3つの古墳の中では最大で最古のものです。発掘調査の結果、墳丘は前方後方墳であることが判明し、1596(慶長元年)に発生した慶長伏見大地震で、墳丘や竪穴式石室が地滑り、崩落の被害を受けていたこともわかりました。

現在は求女塚西公園になっており、遊具などが設置されています。1993(平成5)年の調査では、三角縁神獣鏡7面を含む銅鏡12面や鉄剣、鉄槍などが出土し、築造年代は4世紀前半と推定されました。古墳時代初期の様相を示す重要な古墳の一つとして、2005年(平成17年)6月9日に国の重要文化財に指定されました。

また、2009(平成21)年に小学校1年生の男の子が青銅鏡の破片を発見し、小学校6年生まで大事に保存していました。社会科の授業で古墳のことを学習した際、自分が見つけたものが銅鏡の一部ではないかと疑問を持ち、神戸市教育委員会文化財関連の担当者に相談し、「西求女塚古墳1号鏡」の破片であることが判明しました。

出土品の銅鏡は、西区にある「神戸市埋蔵文化財センター」に所蔵されています。悲しい恋物語が伝わる3つの古墳を訪ねてみませんか?

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