つくば市まとめ:AI研究で快適な生活を目指す筑波大人工知能科学センター
茨城県つくば市に位置する筑波大人工知能科学センターは、人工知能(AI)が暮らしの中で広く使われるようになる中、人間の感性や価値観などを学習過程に取り込み、実社会に調和するAIの開発を目指しています。同センターの伊藤寛祥助教は「人間のためのAIというのが基本的な考え方」と語り、人に寄り添うためには、人間の感性や価値観は無視できないと強調します。
研究室では、ビッグデータや数学的手法を活用し、人間と機械が協調して問題解決に取り組む技術の研究に取り組んでいます。例えば、ソーシャルネットワークの将来を予測する研究では、交流サイト(SNS)上での興味関心や友人関係の相互作用に着目し、より高い精度で予測できる数理モデルを考案しています。
また、重視しているのは「ヒューマンインザループ」と呼ばれる考え方で、機械学習に人間が介入することで、人がより快適と感じるAIにしていくことができます。伊藤助教は「今のAIは人間の意図や感性を察する部分はまだ発展途上の段階」と指摘し、AIが得意な部分は任せつつ、大事な意思決定の判断に人が介在することで、より快適と感じるAIにしていくことができます。
同センターでは、データサイエンスや数理的な手法を駆使しながら、人が好ましいと感じるアイテムを効率的に獲得するためのアルゴリズムなどを研究しています。応用技術の研究にも力を入れており、ゼネコンとの共同研究で数万件に上る特許出願状況のデータを解析し、建築業界内で今後盛り上がりを見せそうな技術分野やニッチ市場を見出す予測モデルを開発しています。
AIが急速に普及する中、「どう共存していくかが重要なテーマ」と伊藤助教は語ります。人間がやりたいことにフィットするようAIをチューニングし、快適な生活を目指す研究がつくば市の筑波大人工知能科学センターで進められています。


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