奥州市まとめ:気仙船匠会の35年の歴史に幕を下ろす
岩手県奥州市は、美しい自然と豊かな文化が息づく地域です。そんな奥州市で、気仙地域の船大工集団「気仙船匠会」が5月27日、解散式を行いました。35年の歴史に幕を下ろしたこの会は、江戸時代の物流を担った千石船を復元し、重厚感漂う木造船「気仙丸」を建造してきました。
気仙船匠会は1990年に新沼留之進会長ら13人の会員で発足しました。最大の目的は1992年の「三陸・海の博覧会」に出展する気仙丸の造船でした。この博覧会で気仙丸は最高賞に当たる「ジャパンエキスポ大賞」に選ばれ、技術が高く評価されました。
その後も、2011年の東日本大震災では津波で多くの漁船が壊滅的な被害を受けた中、気仙丸はほぼ無傷で見つかり、「奇跡の船」と呼ばれました。2020年には老朽化により陸に引き上げられた気仙丸を修復し、現在は奥州市内で展示されています。
菅野孝男副会長は「さまざまな活動に取り組み経験し、学び身についたことはすべてが宝である」と振り返りました。解散式では米谷春夫大船渡商工会議所会頭から感謝状を受け取りました。
気仙船匠会の技術は未来に伝承されます。奥州市民は、この歴史ある造船集団の功績を誇りに思うと同時に、次世代へその精神を継承することが大切です。


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