特の音。普段なにげなく街で聴こえるあの音も、実は歩行者の安全をまもる研究・技術開発の結晶であったりします。クルマの存在に気付きやすく、しかし不快にはならない響きであること。車速に応じた音の届く範囲の設計。さらにはその国際ルールづくりまで。日産自動車の掲げるパーパス「Zero emission, zero fatalities. (排気ガスをゼロに、交通事故死もゼロに)」は言葉にすると大仰ですが、目の前の事故の可能性を一つでも減らすために、クルマから出る音一つとっても、何かできることはないかと真剣に取り組んでいる人たちがいる。その事実がこの企画を立ち上げる際のチームの拠り所でした。プロジェクトのキャッチコピーは「人を守る音から、動物を守る音へ。」こうして日産自動車が培ってきたヒト向けの技術とその発想は、野生動物たちのためにも使うことができるんじゃないか。例えばロードキルが急増している奄美大島のアマミノクロウサギのために。奄美市役所の担当者に現状のロードキル対策について訊いてみよう。音を使った動物との共生に詳しい辻教授(岡山理科大学)に意見を伺ってみよう。アマミノクロウサギの生態に詳しい環境省のレンジャー(自然保護官)の方にもチームに加わってもらえないか。日産自動車とTBWA HAKUHODOの有志数人で話していたアイデアは、自然と産官学の取り組みに広がっていきました。今回のプロジェクトでは、日産自動車のマーケティング部門、広報部門、広告代理店だけではなく、開発部門、大学、自治体など、さまざまな団体のメンバーが参画しています。バックグラウンドは異なりますが、全員に共通するのはこの技術が動物だけではなく、人だけでもなく、その両者の共生に役立つはずだという思いです。
TBWA HAKUHODO(TBWA博報堂)について2006年に博報堂、TBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」とTBWAがグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION(R)︎」メソッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献します。「DISRUPTION(R)︎」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいヴィジョンを見いだすTBWA HAKUHODOの哲学です。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブランドを進化させるアイデアを生み出します。


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