戸塚区の戦争体験語り継ぐ

横浜市戸塚区

横浜市戸塚区まとめ:太平洋戦争末期に起きた横浜大空襲から80年を迎える

横浜市戸塚区出身の増田成之さん(99)は、19歳で被災した体験をカンバスに約20年間描き続けてきた。作品「ヨコハマ炎上」は、横浜港のシンボルである「横浜三塔」に火の手が迫っている様子を描いたもので、これまで多くの展覧会に展示されてきた。

増田さんは空襲の日、父が経営する鉄工場で働いていたため直接の被害は免れたが、自宅がある西区の空が黒煙に包まれ家路を急いだ。無我夢中で駆け上がった小高い山から見た市街地の光景は今でも目に焼き付いて離れない。

増田さんが記憶を頼りに空襲の絵を描き始めたのは79歳の時、長野県の慰霊美術館「無言館」を訪れたのがきっかけだ。学徒出陣で亡くなった画学生の絵が展示されており、「自分も見たものを残さなければ」と使命感を抱いたという。

間もなく100歳になるが、平和に向けた絵を描き続けている。「言葉で伝えられることには限界がある。いつか私がいなくなって語り継げなくなっても、絵は残る」と力を込めた。

増田さんの空襲体験画は、30日~6月1日に横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開催される「第30回2025平和のための戦争展inよこはま」で展示される。入場料無料。5月25、31の両日には同センターで特別企画を実施する。

この機会に、横浜市戸塚区の住民は、太平洋戦争末期に起きた横浜大空襲とその被害について学び、平和への思いを新たにすることができる。

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