名張市まとめ:防災井戸を活用したコミュニティー形成
三重県名張市で、防災井戸「蔵清水の井戸」を活用した取り組みが注目されています。同市蔵持町原出の蔵持市民センターに設置されたこの井戸は、伊勢湾台風(1959年)の経験を踏まえ、当時の自治会長の発案で掘られたものです。
普段は年間2千円でくみ放題の井戸水は、災害時には無料で開放されます。個人だけでなく企業やパン店も契約し、1回あたり50円でポリタンクひとつまで利用できます。
この防災井戸を活用した取り組みが、地域コミュニティーの形成に役立っています。同市民センター内にはセルフ式のカフェ「蔵清水カフェ」があり、井戸水を使用してインスタントコーヒーやお茶を提供しています。年間1千人程度が利用し、子どもたちの自習室として開放するなど、地域のボランティア参加者や小中学生にも開かれた場となっています。
県外からも注目が集まっており、食品メーカー「ミツカン」の「水の文化センター」が年2回発行する機関誌で特集を組む予定です。同センター長は、「井戸を活用してコミュニティーが生まれ、人と人とのつながりが生まれている」と評価しています。
名張市民は、日常的に防災井戸の水を利用することで、非常時の備えだけでなく、地域の交流やくつろぎの場として活用することができます。


コメント