名張市まとめ:三重県名張市に住む人たちに役立つ新たな視点を提供するため、戦時下の作家、江戸川乱歩の生活と作品について考察します。
江戸川乱歩は、1941年秋ごろから隣組常会に参加し、町内会の副会長や大政翼賛会に属する翼賛壮年団で事務長兼副団長を務めるなど、戦争協力を行いました。彼は「国が亡びるかというときに、たとえ戦争自体には反対でも、これを押しとどめる力がない以上は、やはり戦争に協力するのが国民の当然」と記しています。
一方で、乱歩は探偵小説界の代表としての責任感から、戦争協力を通じて同業の作家たちの社会的地位を守ろうとしました。彼は「科学小説」を目指した『偉大なる夢』を連載するなど、国策的な作品も執筆しています。
このように乱歩の戦時下の行動は単なる国家への迎合とも見なせるが、作家としての責任感や社会的地位を守る意志も読み取れます。ある意味では、戦争が、作家ではなく人間としての乱歩を鍛えたともいえる。
名張市に住む人たちには、江戸川乱歩の作品や生涯を通じて、戦時下の日本社会と文学界の複雑な関係を学ぶことができます。


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