名取市の未来を考える:仙台の高額家賃、名取市は受け皿になるか

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名取市まとめ:宮城県名取市で子育て世代が定住を諦める理由

宮城県名取市は、仙台市のベッドタウンとして知られ、多くの若いファミリーが暮らしています。しかしながら、近年、仙台市内の住宅価格高騰が深刻化し、子育て世代が定住を諦めるケースが増えています。

名取市に住むパート従業員の女性は、「高くて手を出せない。仙台で一軒家には絶対に住めない」と語ります。彼女は、JR仙台駅近くのマンションに住み、子どもの成長に伴って手狭になったため、一戸建て住宅の購入を考え始めたが、市内では予算内に収まりそうにないと判断し、郊外でこぢんまりした一軒家に住むことを決意しています。

仙台市内の宅地価格は上昇の一途をたどり、公示地価の推移を見ても、2011年以降13年連続で上昇しています。特に名取市や富谷市への流出が目立っており、宮城県の公示地価調査によると、15~24年の10年間の転出超過数は名取市が958人、富谷市が905人と顕著です。

不動産業者が広めの宅地を分割販売して価格を下げる手法もありますが、景観維持のため市が敷地面積の下限を定めている住宅地もあり、宅地分割には限界があります。仙台市より住宅価格が比較的安い周辺自治体に住まいを求める人が多いとみられます。

東北学院大の柳井雅也教授は、「子育て世代からすれば、名取市や富谷市はもはや『仙台』。物件価格が高騰する現状に『ならば市外に』は自然な選択になる」と指摘します。将来的に行政コストが高くなる恐れがあるため、多世代が循環する地域づくりが理想で、学生や転勤者ではない人たちができる限りお金をかけずに住めるようにする視点が必要です。

仙台市も問題意識はあり、「若年・子育て世帯住み替え支援」を実施し、小学生以下の子がいる世帯などの一戸建て取得を後押ししています。周辺市町にも同様の補助制度があり、子育て世代の定住は自治体間の競い合いになっているため、仙台市住宅政策課は「通勤や日常生活で車での移動を前提とすれば、郊外の団地は価格面である程度、周辺市町と渡り合える」と話しています。

名取市は、子育て世代が定住しやすい環境づくりを目指す必要があります。

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