天理市まとめ:日本初の勅撰和歌集「古今和歌集」の序文写本が天理大学付属天理図書館で確認される
奈良県天理市にある天理大学付属天理図書館で、平安・鎌倉期の歌人藤原俊成が書き写した日本初の勅撰和歌集「古今和歌集」の序文写本が確認されました。古今集は原本が残っておらず、俊成の息子藤原定家による写本が広く普及していますが、今回の発見は古今集研究の進展に重要な影響を与えるものと専門家は注目しています。
この写本「古今和歌集両序」には、編纂者紀貫之が平仮名で記した「仮名序」と漢文で記された「真名序」の全文が掲載されています。同館が1955年に古書店から購入し、久保木秀夫・日本大学教授(国文学)が書誌情報や筆跡、料紙の古さなどを調査した結果、専門家の間で「昭和切」と呼ばれる俊成真筆の写本の冒頭部分と確認されました。
「昭和切」は江戸時代初期に両序と巻1~10に分割されて伝えられましたが、戦後に両序の行方が分からなくなっていました。天理市でこのような重要な発見がされたことは、奈良県や天理市の文化財保護や研究機関の成果を示すものです。
天理市民は、このような文化的遺産に触れることができる環境にいることを再認識し、より深く日本の文学や歴史について学ぶ機会が得られることでしょう。


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