十日町市でボクシング熱再燃!?プロボクサー嶋田雄大が異次元の怪物に挑む勇気ある証言

十日町市

「シマダさ〜ん」試合後のバレロが見せた“意外な素顔”

嶋田敏男は、かつて日本チャンピオンとして活躍し、2003年にはスーパースターになる前のマニー・パッキャオとロサンゼルスでスパーリングをしていた。そんな嶋田が、自身の現役時代に唯一「異次元」と感じた選手がいた。ベネズエラ出身のボクサー、カルロス・バレロだ。

2006年5月、嶋田はバレロと対戦し、4回のボディブローで倒れ、ストップ負けを喫した。試合後、バレロが見せた“意外な素顔”は、嶋田に強い印象を残している。

「シマダさ〜ん」試合後のバレロが片言の日本語で話しかけてきたという。国旗と自分たちの名前を書き込んだものをプレゼントしてくれたバレロは、「ベリー、ストロング! ベリー、ストロング!」と何度も言ってくれて、嶋田に認めてもらえた気がした。

バレロはその後、薬物やアルコールに溺れて自ら破滅の道を歩み、2010年4月、28歳の若さで生涯を閉じた。嶋田が長いキャリアを通して感じていたのは、バレロは別格の存在だったということ。

「モーゼス戦は2ラウンドに足を滑らせて肉離れ、力を出せずにもどかしい敗戦となりました。それでもモーゼスは『届く』という感じがしましたけど、正直、バレロはもう1回やっても勝てるという気がまったくしなかった。一発当たればとは思いますけど……強かったですね。パンチもドーンという感じに見えて引きが速いんですよね。ピッピッピッって感じで」

嶋田のこの言葉から、バレロのパンチ力とスピードをうかがい知ることができる。

現在、嶋田は新潟県十日町市で大翔ジムを運営し、新潟から世界を目指す後進の指導にあたっている。バレロと拳を交えた経験が大きな財産となっており、異次元の2人の対戦を見てみたかったという嶋田の思いは消えることはないだろう。

この記事は、渋谷淳氏の執筆によるものです。

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