隠岐の海、島根県出身力士の軌跡と相撲人生

隠岐郡隠岐の島町

小結に昇進し、島根県出身としては121年ぶりの三役力士誕生となった隠岐の海歩。彼は期待と同時に「稽古嫌い」というレッテルを貼られていたが、本人は体質や幼少期の環境が影響していると反論したこともあった。

しかし、前頭筆頭で迎えた平成28年9月場所初日では、綱取りを目指す大関・稀勢の里戦に完勝し、2日目から鶴竜、日馬富士と連続で金星を獲得。平幕力士としては昭和60年7月場所の北尾以来となる2横綱3大関を撃破する快挙を成し遂げた。

その後も三役には何度も返り咲くが、定着するまでには至らなかった。平成29年11月場所では13日目まで横綱・白鵬を1差の2敗で追いかけ、令和元年9月場所は自身初の初日から8連勝で千秋楽まで賜盃を争い、11勝で4度目の敢闘賞を獲得した。

37歳で引退した隠岐の海歩は、時に大きな荒波に揉まれながらも大洋を渡りきった。引退会見では満面の笑みを見せたが、それはすべてをやりきった現役生活であったことの何よりの証明だった。

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