阿南市まとめ:水産資源回復に向けた実証事業始まる
徳島県阿南市に本社を置く日亜化学工業と、福村漁業協同組合、徳島県は7日から、水産資源回復に向けた実証事業を開始しました。海藻や魚の生育に必要な栄養塩類の供給設備を設置し、沖合の栄養塩類濃度の測定や海藻の生育状況の変化を調べることで、地域漁業の発展を目指します。
日亜化学工業は辰巳工場内に窒素供給設備を設置し、LEDの生産工程で出る排水の窒素濃度を高めて海に排出することになります。従来の1リットルあたり3ミリグラムから9ミリグラムまで引き上げる予定です。
この実証事業は、徳島県沿岸で問題となっている栄養塩類不足による水質改善と漁業生産量減少を解決するための取り組みです。日亜化学工業は2020年から窒素供給設備を使った改善策の検討を進めていました。
事業開始の説明会と設備稼働のセレモニーには、徳島県知事も出席し、「水質改善と豊かな海という大変重要な2つのテーマに挑戦している。モニタリングによって良い結果が得られれば、県内の他の漁協などでも応用していきたい」と話しました。
この実証事業の成果は、阿南市や徳島県の水産業界全体に貢献することが期待されています。


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