八王子市まとめ:浅川地下壕の戦争遺跡を次世代に伝える
東京都八王子市には、太平洋戦争中の1944年から建設された浅川地下壕があります。陸軍の地下施設として建造され、中島飛行機武蔵製作所の疎開工場となったこの壕は、約10キロに及ぶ坑道を有し、軍用機用エンジンを生産する目的で建設されました。
先日、市立浅川小学校の親子ら21人が参加して見学会が開かれ、壁や床には当時の工事現場の様子を物語る痕跡が残り、戦争の重みを実感したようです。主に朝鮮人労働者が突貫工事でつくった壕ですが、湿度が高くほとんど軍用機用エンジンは生産できなかったという歴史もあります。
また、東京工業高等専門学校の冨沢哲雄教授が進めるプロジェクトでは、壕内の様子を3次元画像化し、疑似体験できるようにする取り組みが行われています。VRゴーグルを着けた小学生たちが、洞窟のような通路を進み、戦争遺跡を半永久的に記録することができます。
浅川地下壕の保存は、次代に戦争の愚かさを伝えるために欠かせないと活動する「浅川地下壕の保存をすすめる会」の中田均代表らが訴えています。市が照明などを整備し、安全に見学できるようにしなければならず、将来は文化財に指定してほしいとの声もあります。
八王子市民の皆さんには、この浅川地下壕の戦争遺跡を次世代に伝える取り組みに注目し、平和学習や戦争の歴史を学ぶ機会として活用することをお勧めします。


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