「甲府市に潜む闇?元児童相談所職員が明かす宗教の暗部」

甲府市

タイトル: オウム真理教の子どもたち、その後30年

オウム真理教が1990年代に、若者を中心に信者を急速に増やし、サティアンと呼ばれる施設で共同生活を送りました。中には子どもも含まれていましたが、当時、子どもの人権や保護の意識は現在ほど高くありませんでした。

保坂三雄さん(78)は、オウム真理教のサティアンに滞在していた53人の子どもたちの支援をされていました。保坂さんは、子どもたちが「オウムへ戻りたい」と言っていたことや、「尊師」を尊敬する児童が多かったことを報告書で記しています。

子どもたちは、教団施設で暮らし、外の世界を知らないため、“外の人間”は警戒の対象でした。保坂さんは、温かく迎えることで信頼関係を築き、少しずつ指導や教育を行う基本方針を立てました。

子どもたちの心理状態を把握するために、保坂さんは絵を描かせたことがあります。その中の6歳の男の子の絵には、笑顔で手をつなぐ家族とみられる5人の姿が描かれていました。頭上には大きな太陽があり、この絵から、男の子は愛情や仲の良さを求めていることが推し量られます。

オウム真理教に居場所を求めた人々には選択肢がなかったと保坂さんは言います。子どもたちは親の道連れで出家して、大人の世界の中で価値観を身につけ、ゆがめてしまうようになっていきました。

30年経過し、日本や世界は当時よりよくなったかどうかを問うに、保坂さんは自信を持って答えることはできません。宗教が存在する限り、子どもも一緒になってその流れの中に入っていくことが起きるだろうと語りました。

経済的には進歩したものの、心のあり方や持ち方は分からないと保坂さんは語ります。

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